胡蝶蘭は贈答花の代表格です

胡蝶蘭はその名前から飛び交う蝶の姿を連想しますが、学名は「ファレノプシス」、英語名では「モスオーキッド」と付けられていて、いずれも「蛾のようなもの」という意味です。国が変われば感性の違いがあるのも興味深いことです。

東南アジアを中心にインド、台湾、オーストラリアに及ぶ南北回帰線付近が原産地になります。適応する気候は、高温多湿の熱帯から亜熱帯の一年を通して気温差の少ないところです。普通一般の植物のように地中に根をおろしませんが、ジャングルの樹木にへばりつくように着生しています。このような着生種は気根を空中に伸ばし、空気中の水分を補給し、樹木から栄養分を摂りますし、根や葉は水分と栄養分を蓄え、乾燥にも耐えられる構造をしています。気温が上がりますと株は旺盛に成長しますが、昼夜の気温が下がりますと子孫を残そうと花芽を持ちます。生息域は昼間は暖かく、夜は比較的涼しい風通しのよい場所を好む傾向にあります。

多くの植物は昆虫などの力を借りて、受粉を手伝ってもらい命をつないでいますが、そのあとの花弁は用がなくなり枯れてゆきます。しかし、胡蝶蘭は花弁が緑色に変わり光合成をし、したがってしおれたり枯れたりすることなく、静かに葉のようなり後世につなぎます。このような驚くべき得意技の持ち主です。

この花を直接輸入できればよいのですが、急激な環境の変化には弱く、そのため国内生産になります。温度や環境をコントロールする必要があるため、施設に大量の重油や電気が必要になります。また、花を咲かせるまで4、5年にわたる長い時間が掛かります。高価な花であることが分かります。

お祝いなどに胡蝶蘭が好まれて贈られる理由に花言葉があります。「幸せが飛んでくる」「あなたを愛してます」「変わらぬ愛」などが一般に知られています。花に匂いがなく、花もちがよく、高級感があり、一年中安定して生産されているのも人気の理由です。

置き場所には注意が必要です。夏場の直射日光は避けて室内の涼しいところに置き、もし当てる場合はレースのカーテン越しにするのが望ましいです。また、冷房も直接あてるのは避けるべきです。冬場は寒さに弱いので、外気が入りやすい玄関などには置かず、温度差の少ない室内に置くことです。乾燥にも弱いので室内の湿度を保つようにし、時折霧吹きで加湿します。水やりは花弁に水気が感じられなくなったら与えます。あげすぎると根が腐る原因になります。

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